2015年の荒川へ
課程デザインと期末テストが終わり、日付は7月に変わった。
私にとって、7月は一年中最も悲しい時期である。
火であり、斜陽であり、別れでもある。
あれから一年が過ぎ、そろそろ何か書こうと思って、あなたの誕生日の今日で、私はこの文章を書くと決めた。
東京生活記録
あれは2015年の夏。
ビリビリのホームページで「東京生活記録」というタイトルの動画が見つかった。あの動画のサムネイルは一つの変な人形だった。私は好奇心であの動画を再生した。
それが私とあなたの出合い。
一人の十五歳で二次元にハマっていた少年にとっては、「東京」という言葉の魅力が言うもなく大きい。
最初は東京に誘われ、西日暮里、荒川、スカイツリーなど見知らぬところに私は興味が持ち、毎回も動画を見る。
しかし、見れば見るほど、私は「本当に面白い人だなぁ」と思い始めた。
道に歩いながら、なんだかんだ喋るところが好きだった。
今も思い出せる、あなたが行った場所。
荒川沿い、自転車に乗っていた人々。
秋葉原、歩行者天国、ビッグマック。
東京大学、部活室。
スカイツリー、東京タワー。
そして、西日暮里、屋上。
あなたはギブリが好きで、私もあれからギブリが好きになった。
あなたは三島由紀夫が好きで、動画まで撮って紹介した。私もあれから三島を読み始めた。
私はあなたの振る舞いや、言葉や最高にかっこいいと思い、とても好きだった。
考えたら、今の私には、大体半分くらいはあなたに影響された。
人生の先生と言っても過言ではないね。
東京から南京へ
「いつか皆さんは私の動画を見ないことが私にとって嬉しいです。」とあなたが言った。
高校生になってから、学業に勉強していた一方で、生活はなんとなく充実になったかもしれない、私はあなたの動画を見なくなった。
時間がどんどん進んでいく。
運命とか、縁起とか、私は信じない。
しかし、私は南京の大学に受けた。あなたの、故郷の大学。
こうして、私はあなたと繋がってる感じがした。
あなたが遊んだあの公園、あの階段、あのピンポンボール、いつか行ってみたいだね。
三島由紀夫と羊をめぐる冒険
去年の春、あなたは一つの動画をアップした。
あの動画で、大好きな三島由紀夫を紹介し、三島さんの本の読む順番も推薦した。
その後、あなたはウェイボーで「江蘇のどこかで羊が見えるの?」と。
数日後、あなたは羊の群れの写真をアップした。
「いいなぁ、あなたは相変わらずかっこいい。」私はこう思った。
そして、7月5日。
2020年7月4日凌晨,叶修于南京结束了自己的生命
あなたの最後の一言。
その後、私は村上春樹の「羊をめぐる冒険」を読んだ。
その本の中で、「活到25岁,然后死掉」という言葉がある。
それが、あなたの思い込みなのか。
Guaranteed
Don’t come closer or I’ll have to go
あなたはきっと、色々考えたから、死に選ぶことが決まったのが私は信じている。
だから、私はその点を否定しない。それだけでなく、私は「おめでとう」と、苦難から逃げられたことに祝う。
ね、ヨウさん、航海に行きたいってあなたが言っただろう?
あれから一年、どう、あの広くて青い海の景色は?
「行かないで」とか、「どうしてそんな事を」とか、私は言わない。
ただ時々、あなたのことが私は思い出し、悲しくなる。
後悔はもちろんしちゃうよ、そんなに近かったのに、あったこと一回もない。機会があったのに…
ありがとう、たくさんの風景を私に見させて。
ありがとう、今の私を作り上げて。
ありがとう、叶修。